真如苑の特徴

宗教法人「真如苑」(しんにょえん)

 

宗教法人「真如苑」(しんにょえん)の開祖は、伊藤真乗と伊藤友司夫妻です。1935年の設立時は立照閣という名称でしたが、その後何度か名称を変更した結果、現在の「真如苑」という名称になっています。

 

この宗教団体が大きく成長したのは戦後になってからです。開祖である伊藤真乗氏は1989年に他界し、現在はその三女である伊藤真聰(伊藤真砂子)氏が苑主となっています。開祖の真乗氏は真言宗醍醐寺で僧籍を得ているため、基本的には真言宗の系列に属していると考えられますが、この真如苑においては真言密教をベースにしたと思われる「真如密」と呼ばれる独自の密教が説かれています。

 

真如苑では霊能力を開発することが重視されているようです。真如苑の信者たちは、「接心修行」と呼ばれる独自の修行を行い、そのレベルに応じて定められた階級が与えられることになります。その階級は「小乗」から始まり、「大乗」、「歓喜」、「大歓喜」そして最高位の「霊能」となります。もちろん、信者たちはこの最終到達地点である霊能を目指して修行を行なうのですが、この霊能まで到達する人はごく僅かであり、その割合は数万人に1人と云われています。

 

真如苑は独立した宗教法人なのですが、未だに真言宗醍醐派とは深いつながりを持っており、真言宗だけではなく他の宗派やラマ教、キリスト教など、各種の宗教とも積極的に交流しています。